夏から秋へ、季節の変わり目の体調不良〜自律神経が試される時季に気を配ること
暑さ寒さも彼岸まで
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いいますし、日本はまだ秋の雰囲気ではないとおもいますが、こちら英国では突然、夏が終わった感があります。
9月初旬でも朝晩は肌寒く、すでにラジエーター(ヒーター)がつくような気温!すっかり秋の気配になってきました。
わたしにとって、日本に住んでた頃は秋は大好きな季節でした。過ごしやすくて食べ物も美味しいし…
でもイギリスだと9月は寒く暗くなってきて、悲しくなるんですよね〜。
この時期は日差しがどんどん弱くなり、秋分の日まではかろうじて昼の時間が夜より長いもののそれもあと10日ほど。その後は夜がどんどん長くなっていきます。
この時期、北半球では気温が下がるいっぽうで日中に太陽が出るとかなり暖かくなることもあります。
夏から秋への変わり目は自律神経が試されるとき
つまり、天気によって日々の変化が大きい、1日のなかでも朝晩で気温の上下が激しいという、身体にとっては、自律神経が試される時期ともいえます。
これは程度の差はあれ、中緯度の土地なら北・南半球を問わず共通です。
健康な方にとっても季節の変わり目は体調崩しやすいもの。
ましてや
免疫機能が落ちている方
もともと持病がある方
体質的に秋が苦手な方
アーユルヴェーダでいう乾燥しがちなヴァータ体質の方
中医学でいう肺(金)タイプの方
はとくに注意が必要です。
同じ季節の変わり目でも、わたしの場合体質的には、春より秋が体調に気をつけなければいけない時季と心得ています。イギリスの秋、侮れないんですよ(笑)
大陸ヨーロッパも気候が似ているのかもしれませんね。
その土地で、その季節のリズムで生きる
2013年にイギリスに引っ越してきてから、その前に11年住んでいた四季のない常夏のシンガポールとは季節のセルフケアの注意点が全く異なることを体感しました。もちろん生まれ育った日本の9月とも、違います。やはり自分が住む土地の気候や空気感を感じて暮らすこと、これが大切ですね。
自然と繋がるためにできること
季節の変わり目はとくに自然とつながることを意識します。
思えば、これってすべての健康法につうじること、まさにアーユルヴェーダの原点に戻ります。
夫と末息子と来ていたコッツウォルズの田舎で素敵な秋晴れのある日曜日。
もうすぐ大学生になる息子と散歩できるチャンスもあまりないし…この機会をのがしてはいけないと秋の散歩を楽しみました。
旬のものは季節に必要なものを備えている
じつは、裏の目的はエルダーベリーを摘むことでした。
エルダーベリーとはヨーロッパ各地に自生するエルダーの木になる紫の実。初夏には、その白い花を集めて作るエルダーフラワーコーディアルという飲み物が有名で、市販されてスーパーで手軽に買えます。その花を秋まで木に残しておくと紫色のエルダーベリーが実るのです。
こちらは花ほど有名では無いのものの効用面ではエルダーフラワーに負けないくらい!
ビタミンA
ビタミンC
フラボノイド
抗酸化作用
が豊富に含まれています。
免疫機能を高めるビタミン類もいっぱいで、アンチエイジング、ストレス緩和にも効くと身体に良いことずくめなのです。
古代の叡智
昔の人は、科学的なことは分からなくてもどの植物が何に効くということを経験から知っていました。
伝統医療とかおばあちゃんの知恵って偉大です。
自然の中で大きく拡がる空を楽しみ
家族と散歩する
季節の花や植物と対話しながら
そして自然の恵みをいただいて
セルフケアのための「家庭の常備薬」を手作り
そのすべての過程が心と身体を癒してくれる。
ゆったりと自然体で生きる暮らし方に繋がるな〜とおもいます。
皆さんのご近所では、どんな植物が見つかりますか?どんな効用があるのでしょう?おばあちゃんの知恵、見直してみませんか?
◆この記事が参考になったら…
メルマガご登録をどうぞ