野草を食べる。春のフォレジングの魅力とは?
みなさんこんにちは。
【食べる・動く・休む】のアーユルヴェーダ式習慣化サポーター
まりこラベンダージョーンズです。
こちらの記事では、
わたしが毎年の春に楽しみにしている
フォレジングについてお話しします。
野草を食べるフォレジングとは
フォレジング(採集)という言葉を
聞いたことがありますか?
英語でForagerとは「採食者」つまり
自然に生えている植物を食べる人のこと。
まさに今、私たち家族が
コッツウォルズの田舎で実践していることです。
この言葉に初めて出会ったのは10年ほど前。
英国南部で、ある若者が1年間お金を使わずに
生活する体験談をまとめた本書でした。
↓
『ぼくはお金を使わずに生きることにした』
マーク・ボイル著
「森や野原で植物・きのこなどを採集して暮らせるんだ〜」
と当時のわたしは驚くとともに、
常夏のシンガポールにいながら四季を懐かく感じました。
なぜ今フォレジングなのか
世界が注目するフォレジング
フォレジングはもう何年も前に
スローライフが提唱され始めたころから
世界的な注目の兆しがありました。
現在は世界の一流シェフたちも
自然の中に自生する食物のパワーに注目し始めています。
たとえば「世界のベストレストラン50」で
ナンバーワンに4回も選ばれた
コペンハーゲンのレストラン「ノーマ」。
この予約の取れないレストランのシェフ
レネ・レゼピは貧しい生い立ちで
子供の頃にお父さんとフォレジングをしたことが
シェフとしての原点になっているとか。
そして今、フォレジングは
コロナで一気にブレイクするのでは?
とわたしは考えます。
自然の中から採集した食材を使うことが
健康にも環境にも良い、さらには美味しい。
フォレジングが
環境問題に敏感な世界中の人々の間で
密かなブームになっているのもわかります。
わたしが今フォレジングに注目している理由
なぜフォレジングが面白いのか?
そして大切なのか?
それは五感をめいっぱい使い
身体を働かせるプロセスだから。
「大自然とともに在る」
と感じることができるから。
花や葉っぱの様子を眺め
匂いを嗅ぎ
手触りを感じ
安全そうだと思えば
ちょっとだけかじらせてね、と語りかけ
おすそ分けしてもらう…
フォレジングとは、まるで植物との対話です。
自然の中であるがままに育った植物たち、
その生命を頂くことなんです。
つまり、わたしたちの野性味と繋がること。
食べることによって、大地のエネルギーを
そのまま頂いているような感覚があります。
まさに「与えられている」感覚。
必要なものは、その季節
身のまわりに豊かに在る。
わたしにとって、
「まるごとセルフケア」を実感する瞬間なのです。
季節の野草を食べることの魅力
一石三鳥のフォレジング
季節の山菜・雑草を食べることは
美味しいだけではなく、一石三鳥。
たとえば栄養面。
フォレジングしたものは地元の旬のものから少しずつ
ミネラルやビタミンなどの微量な栄養素をとることを意味します。
サプリにお金をかけずとも自然な栄養を取れます。
ワイルドな植物を食べれば、新鮮な食べものが無料、
栄養や免疫の面でも心強いというわけです。
「安い・うまい・栄養満点!」
なんだか「Y野家」みたい(笑)
野草を食べることで身土不二を体験
また、身土不二という言葉があります。
わたしたちの身体と住む土地・環境は
切っても切れない1つのものであること。
つまり
身体という小宇宙は
大宇宙である土地・環境・地球と
すべて繋がっていて
切り離すことはできない。
簡単にいえば、
地元で採れた季節の食べものを食べることが
身体にとって最も健康的で、環境にとっても良い
ということです。
採集という食のありかたで
身土不二を体験することができるのです。
野草を食べるのはちょっとという方は、まずは観察から
イギリスでは、ちょっと散歩に行けば
タンポポ
野生のニンニク
ネトルなど
食べられる雑草がすぐ見つかります。
皆さんのお住いの土地では
今のこの季節、どんな木や植物がみられますか?
摘んだものを食卓にのせる勇気がなければ
まずは五感を使って植物を観察することから。
もし食べてみたいと思ったら、
タンポポなどよく知っているものを手始めに。
本格的にするなら、図鑑を手引にして
安全なものを見分けましょう。
または、
コロナ禍のおこもり生活、
新しい愉しみとして
まずは庭・公園・窓から
植物を眺めて、大地との繋がりを感じてみませんか?
人生に余白を作って自分をもてなす時間を
フォレジング、いいな〜
でも自分にはそんな時間はとても作れない。
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